この記事は、
に向けて書きました。
”筋肥大させるなら、ホメオスタシスに打ち勝たなければならない”
筋トレを始めて三年目。
最近でこそ筋肉の成長が著しく、努力に対する結果が伴ってきたんですが、
少し前は、
トレーニングをしても思ったほどの効果が現れず、やる気も落ちこみぎみ。
そんななか、出会ってしまったのがこの言葉です。
「ホメオスタシス」とは一体なんなんでしょうか。
皆さんに代わって、調べてみました♪
<この記事でわかること>
・ホメオスタシスは変化を嫌う
・筋肥大とホメオスタシスの関係
・守破離の考え方
・脱ホメオスタシスと守破離は似ている
この記事では、ホメオスタシスに打ち勝つことを「脱ホメオスタシス」と名づけました。
おそらく私のオリジナルではないでしょうか。笑
ホメオスタシスとは?
調べてみると、
ホメオスタシス(Homeostasis)=恒常性のこと
"恒常性"って?
漢字の意味から考えてみましょう。
「恒(こう、つね)」の意味は"いつも変わらない"
「常(じょう、つね、とこ、とこしえ)」の意味も"いつも変わらない"
つまり、
恒常性(=ホメオスタシス)とは"いつも一定していて変わらない性質"をあらわすんですね。
では、
私たちの身体にとってのホメオスタシスとは、どういったものでしょうか。
私たちの身の回りの環境というのは、刻々と変化します。
例えば、気温や気圧、湿度なんて朝と晩で違いますよね。
このように身の回りの環境が変わっても、身体の状態は変わらずに一定に保とうとするしくみ。
それがホメオスタシスなんです。
ホメオスタシスには、
・神経系
・内分泌系
・免疫系
の3つの制御システムがあります。
これらはお互いにバランスを保ちながら作用するため、"ホメオスタシスのトライアングル"とよばれます。
・神経系
無意識に体温、血圧、呼吸などを調整してくれるのが、自律神経の働きです。
自律神経には、
・身体を活動モードにする交感神経
・身体を安静モードにする副交感神経
があります。
自律神経にも、ホメオスタシスが作用しています。
例えば、
気温が暑かろうが寒かろうが、体温は36℃前後にキープされますよね。
自律神経によって無意識に体温調整が行なわれて、一定に保たれるということです。
はい、
これはホメオスタシスが働いているからです。
・内分泌系
ホルモンの分泌に作用し、その種類や量を調整する働きがあります。
・免疫系
外部から侵入してきた細菌やウイルスなどの異物から身体をまもり、体調を悪化させないために働きます。
筋肥大とホメオスタシスの関係
ご存知のとおり、筋肥大とは筋肉が大きく成長することです。
つまり、
身体にとって変化がある状態といえますよね。
ホメオスタシスは"一定して変わらないために働くしくみ"だと説明しました。
トレーニング開始当初はある程度筋肉が成長したとしても、
同じトレーニングを続けているだけでは、いつしか停滞期が訪れます。
ホメオスタシスに打ち勝つ
それでは、ホメオスタシスに打ち勝ち、筋肥大を促すにはどうすればよいでしょうか。
⇒日々のトレーニング内容に変化をつけることなんです。
変化を嫌うホメオスタシスには”変化”という刺激を与えましょう。
トレーニング内容には、おもに以下の要素が関係します。
・強度(重量)
・1セット内の反復回数(レップ数)
・セット数
・休憩時間(インターバル)
・トレーニング頻度
・筋肉の緊張時間(TUT)
負荷が増える方向で、これらの要素に変化を加えてみましょう。
トレーニング種目を変えるのも一手ですよ。
例えば、
上腕二頭筋のダンベルトレーニングであれば、おもに以下の3つが挙げられます。
・アームカール
・ハンマーカール
・コンセントレーションカール
もし、
今日アームカールをやったのなら、
次回はハンマーカール、
その次はコンセントレーションカールといったように、種目を変えることをおススメします。
さらに、
同じローテーションをずっとくり返すのではなく、その順番を変えてみるのも効果的です。
私も日々のトレーニングで種目を変えたり、ローテーションを変えたりすることで筋肉に刺激を与えています。
「守破離」とは?
ところで、
「守破離(しゅはり)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
芸事は、「守(しゅ)」「破(は)」「離(り)」の3つのステップを踏むことによって上達できる。
という考え方です。
古くは武道や茶道の修行で用いられた考え方で、現代のビジネスにも受け継がれています。
・「守」:従来の方法を忠実に守り、1人でできるようになるステップ
・「破」:従来の方法から独自に改良をくわえるステップ
・「離」:従来の方法からはなれて新しい技術を生み出すステップ
つまり、
初めは、ルールを守りつつ修行を続ける。
次に、成長する中で改良を加え、新しい手法を生み出す。
そうすることで、達人になれるということなんですね。
「脱ホメオスタシス」と「守破離」
守破離の「守」と「離」って、まさに「脱ホメオスタシス」のことですよね。
現状から一歩抜け出し、独自に改良(変化)を行なう。
仕事においても筋トレにおいても、思考停止したまま、現状維持するだけでは成長は望めません。
自分自身で考えて、工夫をして改良を重ね、新技術を生み出すこと。
達人になるには、これが大事ということなんですね。
調べてみて、私自身も勉強になりました。
まとめ
”ホメオスタシスに打ち勝つ”という言葉は直感的に分かりにくいですよね。
そこで「守破離」に置き換えた方が分かりやすいと考え、記事にしてみました。
人間って、本能的には”今の心地いい状態を維持したい”と考える生き物ではないでしょうか。
心地いい状態が維持できれば、ストレスを受けずにすみますからね。
これは、メンタル面でもホメオスタシスが働いているということです。
トレーニングに変化をつけて、ホメオスタシスに打ち勝ち、目指す理想の体型に近づきたい。
そう思いませんか?
筋トレを楽しみながら、これからも続けていきましょう♪